鎮神社は元々は中原兼遠によって鳥居峠に建立されていた神社です。
しかし天正十年(1582)に戦火で焼失し、奈良井義高によって現在地に移されました。
元和四年(1618)、奈良井宿に“すくみ”といわれる疫病がはやり、これを鎮めるために下総国(現在の千葉県北部)香取神宮から経津主命を勧請し祭祀をはじめたことが、祭りの起源として伝えられています。
毎年8月12日昼過ぎに、上町、中町、下町の裃姿の若集が、鎮神社で囃子を奉納したあと、通囃子を演奏しながらゆっくりと宿場町を北に下って行きます。
沿道の家々は窓を開け、家の前でお囃子が奉納された後に、お酒や御馳走で若衆達をもてなします。
~ 鎮神社「神名記」より ~