魅力「味・創・旅」

魅力「味・創・旅」

杉玉を掲げた酒屋、軒灯りの旅籠、千本格子の家々が軒を連ね、そのにぎわいは「奈良井千軒」といわれたほどだった。その当時の面影が存分に保存されている奈良井宿は日本の庶民の歴史を現在によみがえらせ、日本人の郷愁と旅の心をくすぐる。

  • 食・味
  • 技・創

郷土食のおやきと山菜料理

自然豊かな山々からの恵みの山菜。木曽奈良井宿特有の調理方法でおもてなしいたします。また、近年は山菜おやきも人気があります。

信州そばと川魚焼

お蕎麦は宿場町ならではの本場の味。山菜の天ぷらや奈良井川の清流水で育った川魚の塩焼などをご堪能ください。

五平餅

奈良井宿独特な形をした五平もち。ゴマとみそで仕上げたみそだれの味は格別です。

ほう葉もち

木曽特産の「ほう葉もち」はほうの木の葉が大きくなる5月中旬~6月中旬までの季節の味です。ほう葉の香りがとてもよく素材なまんじゅうタイプのおもちです。

木曽漆器

木曽漆器の本場となっている旧楢川村(塩尻市)は木曽谷を貫く中山道(現・国道19号線)の北の入口に位置し、海抜およそ900メートルの高地にあります。このため夏は涼しく冬は厳しく寒いという独特な気候は漆を塗る作業環境に良く、自然豊かな大森林は良材を育み、交通の面でも主要道路が通っているという風土と要路の二つの好環境に恵まれて400有余年という時間を費やして私たち先人が試行錯誤を経て輝かしい成果を残しそれを継承して今日に至っております。

※木曽漆器工業協同組合より転載

木曽春慶(きそしゅんけい)

経済産業省認定技法
自然乾燥された原木(針葉樹)をへギ包丁などを使って柾目に裂いたヘギ板で木地をつくり、薄紅色の彩漆で色づけした後、生漆を何度も摺り込む。最後に透明度の高い春慶漆を塗って仕上げる。木地のもつ柾目の美しさが際立つ。
代表的なもの:メンパ・そばセイロ・湯筒・コップ・盆・重箱・平皿など

※木曽漆器工業協同組合より転載

曲物(まげもの)

経済産業省認定技法
木曽ヒノキの柾目板を適当な厚さにミカン割りし、加工しやすくするため熱湯で煮て木地をやわらかくしてから円形や楕円形に曲げ、山桜(カンバ)の樹皮で縫い合わせる。最後に底板をはめこんでから漆を塗って仕上げる。
代表的なもの:そばセイロ・メンパ・ひしゃく・寿司桶など

※木曽漆器工業協同組合より転載

土人形(つちにんぎょう)

奈良井の土人形は十二支や昔話をもとにしたものが多く、土を練り型に入れて低火力で焼き、丁寧に泥絵具で絵付け、彩色をして仕上げる。素朴な味わいが多くの人々に愛されている。

情緒あふれる自然の魅力

欧米からの個人客が多い点が特徴的であり、アジアからの観光旅行者にも人気の高い国際的な観光地です。妻籠宿をはじめとして、広く木曽路の観光を楽しんでもらうために積極的な受入れを広げていきます。

沢水の流れ落ちる水場

奈良井宿の西側には全部で6ヶ所の水場があり、山から流れ出る豊富な水は、飲料水としてだけでなく、地元住民の生活用水、防火用水としても用いられ、地元の水場組合によって管理されている。

ノスタルジックな町並み

中山道沿いに、約1キロメートルにわたって江戸時代や明治時代の建築物が立ち並び、往時の面影を色濃く残す奈良井宿は、昭和53年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 この他、平成元年に「手づくり郷土賞」、平成17年に「手づくり郷土大賞」、平成19年に「美しい日本の風土百選」、平成21年に「花の観光地づくり大賞」受賞、平成28年に木曽路が「日本遺産」に認定されるなど、数多くの町並みに関する受賞を賜り、現在も地元住民の並々ならぬ熱意によって、景観を生かした町並み保存活動を継続している。